この夏に読んだ本をまとめて

今日は祝日。
昨日は勤め先の上役と飲んで帰ったので、今日は例によって遅寝してダラダラと。

昨夜から今朝にかけては寒いくらいだったですが、日中はよく晴れて暑いくらいになりました。
気温の差が大きい。洗濯物がよく乾いてよかったですが。

 ・・・

この夏から秋に読んだ本をまとめて。
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百田 尚樹 「永遠の0」
いろいろ思うところはありますが、とにかく読んでみてからだよね、と思いつつ、でもあの男の懐に貢献するのは釈然としないと思っていたらブックオフの100円コーナーにあったので購入。

うん、まぁ、ポエムか? あまりガタガタ騒ぐほどのものではないかと。
保坂正康 「昭和史七つの謎」の方がよっぽどエキサイティングでしたね。
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加賀乙彦 「殉教者」

加賀さんもいい歳(87歳)だし、集大成的な作品かと期待して単行本を買ってきたのですが、
う~ん、あまりにも主人公の一点の曇りなき信仰心にはちょっと共感できませんでした。

なんと言うか、教会のステンドグラスを眺めているような、バッハの宗教音楽を聴いているような。
例えば遠藤周作の「沈黙」のように、もっと神の存在や信仰に対する葛藤があるんじゃないかと思うのですが。

加賀さんも既に無我の境地に入っちゃってるのかな・・・。
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菊池寛 「真珠夫人」

「芥川賞」「直木賞」の創設者であることは知っていても、読んだのは初めてだったりします。
芥川賞も直木賞も、騒ぎ過ぎだよね、と言いつつ気になったりするのもシャクなのですが。

作者が32歳頃の作品になるのでしょうか。
小説家って人種がスゴイなとつくづく思うのが、若かりし頃の、恋愛中の切ない心持を切ないまでに表現できる事ですね。気持ちが若い。

自分自身の32歳を思い起こせば、あんなに一途で真剣な恋愛感情は、既に皆無だったし。
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神立尚紀 「祖父たちの零戦」
毎年、夏になると戦争関係の本が読みたくなります。

当時の戦闘機乗りの日常や考えていた事が等身大に活写されています。
前線の兵に罪はないんですよね、やっぱり。

慰安婦に関して赤裸々な描写があります。

「朝鮮・元山出身の若丸(※慰安婦の名前)は、家族の生活のため「女子挺身隊」と称する募集に応じ、他の大勢の女性とともに横浜に集められた。そこで内地の軍需工場に働く者と前線の慰安部隊との希望を聞かれ、お茶汲みか炊事洗濯の手伝いぐらいだろうと考えて前線行きを希望した。船に乗せられたところで慰安婦の仕事を説明され、驚いたが既に遅かった。」

皮肉なことに、この本の解説を記しているのが先の百田氏。
国を思って戦った若者を称えるトーンで一貫していますが、慰安婦についてはスルー。
そうだろうなぁ。
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佐野眞一 「沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史<上>」

この人は相変わらず、えげつないくらいに、えぐりますね、現実を。
東電OLの本もスゴイと思いましたが。
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共同通信社社会部編 「沈黙のファイル『瀬島龍三』とは何だったのか」

山崎豊子 「不毛地帯」の主人公、壱岐正のモデルとなった人物伝です。
なんだかよくわからないんですよね、結局、この人は。
なんでこの人がそんなに影響力を行使できたのか、とか。
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加藤陽子「それでも、日本人は『戦争』を選んだ」

これは面白かったです。目からウロコがポロポロ落ちました。
中高生を対象として行った講義を本にまとめたものなのですが、中年男性にも全く不足なし。

歴史のとらえ方が立体的というか多層的というか、私が中高生当時に教え込まれてきた視点と全く違います。
私が学んできた日本史、いかに類型的で無味乾燥なものだったのか。
あんな表面的な暗記ばかりじゃあ、歴史を学んだことにはならないよね。
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豊田穣 「撃沈 太平洋海戦記」

七つの短編から成ります。
戦艦大和の話はいくつか読んだことがありますが、兄弟艦「武蔵」は初めて触れました。

最後に納められた「真珠湾・その生と死-特殊潜航艇の戦い-」は、真珠湾攻撃に出撃したものの、不慮の事故で捕虜となった兵士の話です。

オープニングは広島の江田島、海軍兵学校での場面。
広島にいた頃、2009年の春に江田島の「海上自衛隊第1術科学校」を訪れました。
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山崎豊子の遺作、未完となった「約束の海」

これがまた、先の真珠湾の酒巻和男がモデルとされているんですね。偶然だなぁ。
完成していれば実に重厚で読み応えのある長編になったでしょうに、実に残念です。
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田中慎弥 「神様のいない日本シリーズ」

広島カープが登場するという事で読んでみました。

終始、語り手であるパパさんの述懐という構成。
まぁ、カープは言ってみれば脇役ですな。

神の不在というテーマ、遠藤周作の「沈黙」とも通じるものがあります。
田中さん、キリスト者ですか?
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伊藤之雄 「元老-近代日本の真の指導者たち」

戦争に至る経緯や戦後にかけての時代に興味があるので読んでみました。

うん、なんとなくわかったけど、いささか冗長で退屈かも。
疲れ気味の時に電車で座れた時に読むと、すぐに寝られましたよ。

そういや去年の春、岡本太郎さんの墓参りに多磨霊園に行きましたが、西園寺公望さんのお墓もあったな。
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八重洲ブックセンターのポイントカード。
今どき珍しい、紙にスタンプを押していくアナログ方式。

満タンになるかな?
by t_bow2002 | 2016-11-03 23:14 | 読書 | Comments(0)


バイク、車、鉄道、スキー、写真など話題はとめどなく拡散。H23春、広島から大船に転居。


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