朝井リョウ「桐島、部活やめるってよ」

今さら若い人向けのを読んじゃいました。(^^;

高校生の群像劇、ですね。

スクールカースト、って何年か前から聞くけど、非常にイヤな言葉。

本作の中ではこの単語は登場しませんが、集団の中での自分の立ち位置や他人からの目線という呪縛に囚われる学生たちが鮮やかに描かれています。

食うに困らず、生命の危険もないこの国においても悩みはつきませんね。

私の高校時代と言えば、クラスの中では明らかに冴えないグループの方でしたね。

まぁ「グループ」と言うほど集団行動はしていませんでしたが。

教育方針は相当に放任な学校で、学生同士もよくも悪くもお互いにあまり干渉しない雰囲気でした。

中学まではそこそこ勉強はできた方でしたが、高校では周り全部がそんなのばかりだから完全に埋没し、何のとりえもない人間になってしまい、自分の存在価値には悩みましたね。アイデンティティの危機ってヤツですか？笑

部活（陸上競技）はなんとか最後まで辞めなかったけど、不完全燃焼感は残りました。

「黒歴史」って程じゃないけど、焼酎 小中と大学の友達とは今でも付き合いがあるけど、高校だけはないし。(^^;

ま、長い人生の中で学生時代なんてほんの一部だし、その中でも人間関係なんて更に部分的な要素。

それがわかるのは後になってからなのかもしれないけど、クラスや部活の中での自分の立ち位置なんてのは、それほど重要でも気にするもんでもないよ、とオジサンは言いたい。