ようやく寒くなってきたけど、結局年内は気温高めだそうで。雪、降らんじゃないか。

少し前には今年の冬は寒いと言っていた気がするけど。

　・・・

ジョン・ダワー著、三浦陽一・高杉忠明・田代泰子訳「敗北を抱きしめて〈下〉増補版　第二次大戦後の日本人」

上巻が面白かったので下巻も読もうと。

ブックオフの店頭に都合よくある訳もないのでAmazonで探したら中古があったので購入。でも結局ブックオフ。笑

それにしても最近のAmazon、商品の価格が安いと思ったら送料があり得ないくらい高くて結局は同じだったり、変な商売がはびこってるのね。あんなんで騙されるヒトいるんだろうか。

10/23夜に購入して届いたのは10/27。前はもっと早かったような気もするんだけど、気のせいか。

300円くらいしか違わんならと、写真資料が追加されたという「増補版」にしたのですが、厚みだけでなく大きさも違うとは思わんかった。Orz

うん、上巻と同じくエキサイティングで面白かったですよ。相変わらず身も蓋もない感じでグサッとえぐりに来るのですが、その一方でユーモアがまぶされていて。皮肉も効いてるけど根底にあるのは案外、日本人に対する「愛」ではないかと言ったら、考えすぎでしょうか。

下巻の主なテーマ・内容は天皇制だとか新憲法、そして東京裁判。

昭和天皇については（マッカーサーが感じたような）聖人君子なだけではなく、したたかで戦略的な人物であるという見方も披露しています。このあたりって日本人にはまだ「よう書かん」部分なんだろうなぁ。タブー？自主規制？

新憲法については前に読んだ「1945年のクリスマス」のベアテ・シロタ・ゴードンが登場。

東京裁判はアメリカ人である著者の目で見てもやはり、問題があったという描き方です。

インドのパル判事は知っていましたが、オランダのレーリンク判事もアメリカの欺瞞・ダブルスタンダードを鋭く指摘し、批判していたんですね。

無差別爆撃や原爆投下といったアメリカの罪を許す事はできないけれど、こういった本が出てきてピューリッツアー賞を受けるというのもまたアメリカの一面。

トランプみたいのが大統領になるかと思えば、ちゃんと復元力も働く。

いろいろ崖っぷちな我が国、復元力・レジリエンスは如何に・・・。